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野村友里「出会いの旅 - 人と料理と」

1 Andrewのワイン(ナパ)

空が、空気が心地良い。
気候はこんなにも生き物を伸び伸びとさせてくれるのだろうか。

近年通っているサンフランシスコの隣り街、バークレーに辿り着く度に感じること。
初めてバークレーに訪れたのは、カルフォルニア料理の先駆者と言われているアリス・ウォーターが始めたレストランchez panise の厨房に入らせてもらうため。

何度か通っている折に、A n d r e wという男性が始めたs c r i b e w i n a r y を訪れることになった。バークレーから2 時間程行ったナパにあり、1 8 0 0 年代のゴールドラッシュ時に栄たであろうお屋敷が出迎えてくれる。そこでは、ワイルドで広大な葡萄畑を眺めながら、人々はテーブルを囲みワインを片手にシンプルで力強い料理を楽しむ。そしてカルフォルニア特有の黄金の夕日がさしかかるころ帰路につく。

A n d r e wの夢は単純。ワインが作られたこの豊かな環境に人々に足を運んでもらい、ワインを囲み集い、語らい、幸せと感じる時を過ごすこと。また、そんな人生と共に過ごしてもらえるワインを作り続けること。

熱い想いを持ち、人生をかける取り組み。
そこには情熱なしでは何も始まらない。もちろん、苦しみや悲しみからか生まれるものもあるけれど、食の世界では、それは楽しむ糧であってエネルギーとなる。だからこそ、関わる人は常にフレッシュな気持ちと情熱ある愛を持ち続なきゃと改めて思う。

さて、こんな様々な出会いと共に、人と自分が作る料理の出会いを今後ご紹介できればと思います。

野村友里(のむら・ゆり) フードディレクター・eatrip主宰。ケータリングフードの演出や料理教室、雑誌の連載やラジオ出演を通し、食の可能性を伝えている。映画『e a t r i p 』では初監督をつとめ、レシピ本『e a t l i p g i f t 』も好評発売中。C h e z P a n i s s e のシェフと共に、食とアートの体験イベントも開催。
www.babajiji.com