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今月の特集

今月の「ものづくり」
西寺郷太さんに聞く草野球チームのつくり方

文 小林英治  写真 笹原清明

世田谷区には、区民が利用できる公共の野球場がたくさんあり、少年野球から草野球(軟式野球)まで、多数のチームが存在します。土地柄、区在住のクリエイターたちも草野球を楽しんでいて、マイケル・ジャクソンに関する著作やV 6への楽曲提供などでも活躍するノーナ・リーヴスの西寺郷太さんもその1人。野球経験者でなかった西寺さんだからこそ長く続けられるチームづくりの秘訣とは? 早朝6時からの練習試合を観戦したあとにお話をうかがいました。


西寺さんのチームSunking On The Block!

――西寺さんが野球チームをつくるきっかけは?

西寺 世田谷に引越してきたことがひとつのきっかけにはなっていますね。近所に野球場がたくさんあるし、30歳近くになって、何か仲間と一緒にスポーツで遊びたい思って始めました。サッカーやフットサルもいいですけど、走り続けなきゃいけないからシンドイでしょ。実は昨日もピエール瀧さんのチームと試合をして、今日は二連投だったので流石にちょっと疲れましたけど(笑)。

――メンバー編成のコツはありますか。

西寺 仕事でもクラブ活動でもないですから、みんなが楽しめることが重要です。野球経験者って意外と多いんですけど、そういう人
ばかり集まることが必ずしも良いわけじゃないんです。以前作ったチームは公式のリーグ戦に参加してたんですけど、そうするとやっぱり勝つことが目的になって、メンバーを補強したり、試合に出る人が固定化してしまったりします。それで、ちょっと強くなりすぎて僕自身が出れなくなったので(笑)、一回チームを作り直したんです。今のチームでは、野球経験者でない僕がピッチャーをやることでそのあたりのバランスを保っていますね。

――何ごともバランスが大事と。

西寺 強すぎても弱すぎてもいけないので、真ん中くらいをキープするのがポイントです。難しいですけどね。今日の試合はたまたま同点でしたけど、お互い点を取り合って面白かったですよね。力が拮抗してる相手を見つけるのが楽しくやるコツだと思います。

――対戦相手はどうやって見つけるのでしょう?

西寺 うちの場合は弟が三軒茶屋でやっているバーが部室みたいになっていて、夜にみんなで集まって飲んでる時に野球の話になって、友達、知り合いを紹介してもらったりですね。インターネットや地域のスポーツ用品店を利用して、情報交換するのも有効だと思います。同じチームとばかりやっても面白くないですから。今は、対戦頻度はいろいろですけど全部で15チームくらい相手がいますね。IID 世田谷ものづくり学校でもチームを作ったら、ぜひ対戦してみたいです。

――他に何かアドバイスはありますか?

西寺 自分たちでロゴを考えてユニフォームつくったり、チームのウェブサイトをつくったりするのも楽しいですよ。それから、1年に
1、2回くらい誰かが怪我をすることもあるので、スポーツ保険にも入っておくと安心です。審判は資格を持った方を派遣してくれる団体がいくつかあるので、そこに依頼するのがいいと思います。実は一番大変なのは、グラウンドを確保することなんですが、使用料も人数で割れば1人数百円で済みますし、地域の人ともコミュニケーションのきっかけになって、毎週のようにやっていても全然飽きることはないですね(笑)。


西寺郷太( にしでら・ごうた)
1973年東京生まれ、京都育ち、世田谷区民。奥田健介(G)、小松シゲル(Dr)と結成したバンドNONA REEVES(ノーナ・リーヴス)のシンガー及びソングライティング担当。バンド以外にも作詞・作曲家、プロデューサーとして精力的に活動を行っており、これまでにV6、SMAP、KAT-TUN、少年隊、ゴスペラーズ、中島美嘉、土岐麻子など多数のアーティストに楽曲提供。また近年は、著書『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』、『マイケル・ジャクソン』がベストセラーになるなど、日本屈指のマイケル・ジャクソンマニアとしても知られ、ジャクソンファミリーとの親交もある。

 

〜草野球チームづくりのポイント〜

1.メンバーを集めよう
メンバーは気が合う仲間同士で。野球経験者の人数バランスも大事。施設利用は限られた時間なので、遅刻やドタキャンは厳禁です!

2.チーム名を決めてユニフォームをつくろう
カッコイイ名前を決めて、ユニフォームを作ると団結力もアップ。オーダーは専門のお店や地域のスポーツ用品店に相談を。予算は2万円程度。

3.グラウンドを押さえよう
世田谷区の公共施設利用の申込みは、「ケヤキネット」システムを利用。施設によっては朝6時から利用可、照明設備のある球場はナイターも。抽選の登録条件はメンバーの半数以上が区内在住者であること(詳細はサイトを参照)。
https://www.keyakinet.jp/w/

4.対戦相手を探して試合をしよう!
やっぱり一番楽しいのは練習試合。本格的にやるには世田谷区軟式野球連盟主催のトーナメント参加も。草野球ファンの交流サイト「草野球公園3番地」では、対戦相手やメンバー募集、審判派遣情報などが随時更新されている。
http://bp3street.com/ 

〈西寺さんオススメのスポーツ用品店〉
若林スポーツ
少年野球・草野球とともに5 0 年、スポーツ用品・ユニホーム専門店の「若スポ」。二代目店主の萩原秀人さんがあらゆる相談に乗ってくれます。
住所:世田谷区駒沢2-16-4 グリーンマンション駒沢1F
TEL:03-3410-7791
http://wakasupo.web.fc2.com/