「世田谷パン巡り」

第9回 サクラベーカリー

文 稲垣智子(一般社団法人 日本パンコーディネーター協会 代表)

世田谷線若林駅で下車。住宅街を少しだけ歩いたほど近いところに、オープンして12年目を迎える可愛らしいパン屋さん、サクラベーカリーがあります。世田谷で生まれ育った佐藤さんご夫妻が営む、まさに地元の方々に愛される“世田谷のパン屋さん”。大人から子供まで大好きな菓子パンから、おかずパン、本格的なクロワッサンやハード系のフランスパン、そして「ねこやき」というどこか昔懐かしいお菓子まで、幅広い商品が並んでいます。さらに、入口を入ってすぐに目をひくのは、冷蔵ケースにならぶ高知産の新鮮な野菜たち。牛乳や卵なども販売されています。

ものづくりを通して、人に喜んでもらうことが好き、と話すオーナーの佐藤さんは、昨年3月11日の震災以降、誰もが心から安心して笑顔になれるものって何だろう、次世代を担う子供たちに何を残していけるだろう……と、今まで以上にものづくりの姿勢や経営の方向性について考えるようになったそう。そこで、ご家族のお住まいを高知県に移し、農業をスタート。高知の豊かな大自然のなかで育まれた農作物をはじめ、地元の卵や牛乳を使った、体にも心にもやさしいパンが店頭に並ぶようになりました。なかでも、高知県の卵と牛乳で丁寧に炊いたカスタードクリームを包んだ「クリームパン」は誰からも愛される人気商品です。お客様はもちろん、スタッフも笑顔でやりがいも感じられるお店づくりと、安心して食べられるパンを作っていきたいと笑う佐藤さん。お腹だけじゃなく、“心も満たされるパン”が食べたくなったときは、サクラベーカリーへどうぞ。

※一般社団法人 日本パンコーディネーター協会では、パンに関わる幅広い知識と美味しい食べ方が学べるパンコーディネーター認定講座を全国で開催中。http: //jpca.ne.jp/


サクラベーカリー
東京都世田谷区若林4-6-1
TEL:03-5431-1854
営業時間:9:00~17:00
定休日:日曜日