サイプレス上野とロベルト吉野「ヒップホップ生涯学習〜俺もお前もまだ×2勉強×2〜」

第3限目 ファッション

右からサ上、倉田、ロ吉

ゲスト講師:Lafayette 倉田さん(プレス担当)

̶̶ 今回はゲストにサ上とロ吉ご用達の藤沢のショップL a f a y e t t e(ラファイエット)の倉田さんをお招きしました。ブランドの紹介とお2人との関係を教えてください。

倉田 1990年代、NYのストリートのカルチャーが一番盛り上がった時代に影響を受けて、自分たちのテイストを取り入れながらオリジナルも展開しています。Lafayetteという名もNYの通りの名前からとっています。

サ上 知り合ったのは、10代にクラブで遊んでた仲間がお店で働きだしたのがきっかけですね。オレは高校の時はいわゆるダボダボな格好してたんですけど、その頃は、パンクみたいに鋲とか安全ピンとかつけたり、今より15㎏くらい痩せてたから格闘家っぽい感じで、神取忍のTシャツ着たりとか(笑)。B-BOYが好きな店には疎くなっていたんです。それでその友だちにお店に連れてってもらって、「今日ライブあるんですよ」って言ったら、初対面なのに社長がTシャツを山みたいにくれて、スゲェなって。

倉田 その頃2人がライブで活動してたのを知ってたので、アーティストにうちの服も着てもらいたいと思っていたんですよ。それからお互いに地元をレペゼンしていることもあって繋がりが強くなっていきました。ミュージシャンがフロントマンとなって着ることで、新しいムーブメントを作るっていうところは、音楽とファッションの切っても切れない関係なんだと思います。ストリートファッションとヒップホップで言えば、90年代にスケーターのビデオのバックトラックで、ヒップホップやフリースタイルのDJの曲が使われるようになったのが大きいと思います。

サ上 その前はハードコアとかバンドの曲が使われてたんだよね。友だちの兄貴のハードコア好きなスケーターは、ヒップホップがバックトラックのシーンは飛ばして見ていたの覚えてる。あと、スケーターが出てくる映画でラリー・クラークの『KIDS』で、万引きしたのをダボダボのパンツの中に入れていくシーンとかカッコよかった。そもそもあのダボダボは何でだったの?

倉田 基本はお金が無いから、兄貴のお下がりで、それを仕方ないから着たのが最初だと思います。だんだんそれがファッションになってんですけど。

サ上 あと、銃を隠してもバレないようにっていうのも聞いたことがある。でも当時は理由とかは知らなかったよね。イスラム帽が流行った時も、ルーツ回帰みたいな背景までは分からなくて、田舎の婆ちゃんの帽子とかを被ってた(笑)。でも、今でもサングラスとかネックレスとか、あまり売ってないものをディグるのは好きかな。「そのネックレスどこで売ってるんですか?」ってよく聞かれるけど、「ビックカメラで売ってるよ!」って(笑)。

倉田 そういうところもファッションと音楽と似てますよね。イメージが固まっている部分をいかに崩すか、新しい価値を生み出すかっていう。それに臆さずに自己表現することが一番なんじゃないですかね。結局、自信を持ってなかったらカッコよく見えないわけで。

サ上 「オレはこれがイイ!」っていう気持ちが強ければ、それが伝染して、周りもイイと思うようになるんだよ。

倉田 今はファストファッションが主流で、皆、安心を買ってるイメージですよね。最近だと韓国や中国、台湾とか、他のアジアのほうが、勢いもあるし、自信も持ってます。

サ上 先月一緒にL a f a y e t t eのツアーで台湾行ってライブもしたんですけど、2年前に行った時とは全然違った。パワーが半端なくて、日本が落ちてきてるのを痛感したよ。倉田 僕たちとも対等に接するし、シーンを自分たちで作ってる感があったし。

サ上 日本人特有の、他のアジアよりイケてるっていう思い込みと変な意地はホント早く消した方がいい。マジで色々あるから、日本自体が喝入れなきゃって、なんか政治家みたいだな(爆)。


Lafayetteの最新コレクションと
サ上とロ吉のオリジナルCAP

サイプレス上野とロベルト吉野(通称 「サ上とロ吉」) 
2000年に「横浜ドリームランド」出身の先輩と後輩で結成(マイクロフォン担当:サ上、ターンテーブル担当:ロ吉)。「HIP HOPミーツallグッド何 か」を座右の銘 に掲げ、「決してHIPHOPを薄めないエンターテイメント」と称されるライブパフォーマンスを武器に毎年120本近くのライブを行う。ラジオパーソナリティ、TV番組・CMでのナレーター、ファッション・カルチャー雑誌での連載、モデルとその活動は多岐に渡る。12年3月に約3年ぶりフルアルバム『MUSIC EXPRES$』をリリース。9月にワンマンライブを開催。