「世田谷パン巡り」

第19回 Backerei Danke

文 山内絵里(日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーターエキスパート)

千歳船橋駅北口から閑静な住宅街へとつづく、昔ながらの商店街「森繁通り」。その中ほどにさしかかると、爽やかなグリーンの屋根と白い窓が印象的な『Backerei Danke(ベッカライ ダンケ)』が見えてきます。オーナーの緑川さんご夫婦がお店を始めたのは18年前。「地域密着型のお店であることを大切に、ご近所の方が気軽に立ち寄り、毎日のお食事にとり入れて頂けるようなパンを作りつづけていきたい」と話されます。そんな温かいご夫婦の思いが込められたパンは、どれもボリュームたっぷり。自家製ホップ酵母ひとすじのシェフが、真摯に焼き続けるハード系パン、バラエティに富んだお惣菜パンや菓子パンまで、アットホームな店内にお昼時ともなれば60種類ほどが並びます。

場所柄、最近ではお惣菜パンシフトになってはいますが、オープン当初、半分を占めていたというドイツパンやハード系パンの美味しさは健在。自家製ホップ酵母と全粒粉の香りたっぷりな“カンパーニュ”はサンドイッチにおすすめです。ハムやチーズにシャキシャキ野菜をサンドしたり、翌日ならトーストしてパリっとさせ、トマトスライス&マヨネーズをのせてと奥様。私のイチオシはライ麦40%の“ライブレッド” 。ふんだんに纏ったゴマが香ばしく、そしてしっとりとやさしい酸味。バターやオリーブオイルと共に季節の野菜とお肉類をサンドすればこれまた絶品サンドイッチに。また、ライ麦パンはチョコレートとも相性ピッタリなので、バターと板チョコをのせるだけでも、とってもおいしい!

ほっとするような、それでいてワクワクさせてくれるようなベッカライ ダンケ。これからも「ちとふな」の方々と静かに歴史を刻んでいかれるのでしょうね。

 

※一般社団法人 日本パンコーディネーター協会では、パンに関わる幅広い知識と美味しい食べ方が学べるパンコーディネーター認定講座を全国で開催中。http://jpca.ne.jp/
 
 

Backerei Danke
世田谷区船橋3-7-2
TEL:03-3425-5558
営業時間:8:00~20:00
日曜・祝日 定休