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event

“Roentgenpainting”
小川晴輝個展 @ IID

作家: 小川晴輝
主催: Frantic Gallery
キュレーター: ENTOMORODIA curatorial net/work
開廊時間: 28日(金)12:00-21:00 | 29日(土)12:00-19:00
会期: 2014年11月28(金)-11月29日(土)
オープニングレセプション: 2014年11月28日(金)17:00-21:00
URL: www.frantic.jp

このたび、Frantic Galleryでは小川晴輝個展「Roentgenpainting」を開催し、絵画表現の構造とトポロジーに関する構想に基づいて制作された同名の新作シリーズを発表いたします。

現在、小川は作品制作にあたって新たなメディアを実践し、色づけしたレジンや異なるテクスチャー、幾何学的物質などを用いて実験的な取り組みを行っています。彼は絵画を「平面」よりも「立体」として捉えてきました。

「Roentgenpainting」はまるで込み入った迷路を露わにするような性質を帯び、多面的な仕掛けをもっています。正面からは絵画的な様相の複雑なネットワークに鑑賞者を迷い込ませ、側面からは絵画的な構造をさらけ出し、後面からは作品の要素を複雑に結び合わせ、またもや鑑賞者の目を惑わせるのです。[Roentgenpainting]は、通常では目に写らない「oil on canvas」の構造を一瞬にして暴くレントゲン装置のように機能します。

今回展示される大規模な作品セット中43点は、友人たちに美術作品を贈るというコレクターとのコミッションワークによるものです。つまり、これらが一つの空間に集められたのちに、地球上の各地へとばらばらに送り届けられることになるのです。
「Roentgenpainting」展は、各立体がひとつの大きなインスタレーションの成分として集約されたのちに、形成された複合的なイメージが(地球をめぐって)分散します。この集約・拡散という行為は、小川の作品全体を貫く特性と類似しています。

また作家の思想を広く発表する機会として、「Roentgenpainting」に加え、他のタイプの作品も合わせて展示されます。まず中心となるのは立体の「絵画的キューブ」です。次に、鑑賞者はイーゼル絵画に近いもの、つまり壁掛けの半立体を目にし、狭い意味での「絵画」を考えるヒントを与えられます。そして続いて浮遊する様子を孕んだキャンバスの作品を見ることになります。今回さまざまな時期の作品を展示し、小川の絵画に通底する「三次元的」要素が集約・拡散されていく構造を示すことで、新たな展望が開かれることでしょう。

これは、キューブの中で膨れ上がった絵の具が表面に反響する小川のイリュージョンを現実の空間に持ち込み、「拡張する絵画」を実現しようとする試みです。会期中には、ギャラリーのスペースは「出来事としてのoil on canvas」として機能するよう構成されています。ぜひご期待ください。


Roentgenpainting 7, mixed media, 7.7×7.7×7.3cm, 2014


Roentgenpainting 49, mixed media, 6.8×7.2×5.7cm, 2014


Roentgenpainting 29, mixed media, 9.7×9.7x5cm, 2014


Correlation III, oil, alkyd on cotton and hemp canvas, 248×272.4cm, 2014


ontact, ink, oil, alkyd on canvas, 90.1×100.1cm, 2012