世田谷ものづくり学校

読みもの

2020 / 8 / 25(火)

イベントレポート | バンライフで地域を盛り上げろ!バンライフプラットフォーム「Carstay」がつくる新しい旅と暮らし | IID Innovators File vol.16

トークイベント「IID Innovator’s File」とは

新しい領域のビジネスを開拓したり、新しい場づくりや社会課題に挑戦している「イノベーター」をトークゲストとして招き、これまでの経緯、現在の活動、今後の展望について語ってもらうIID主催トークイベントです。

イベント前文(今回の課題)

バンライフ(VANLIFE)という言葉を知っていますか?

バンライフとは、キャンピングカー・バンなどの車を、移動できる「家」と考え、旅・仕事・生活を行う、新たなライフスタイル。
そして最近ではシェアリングサービス増加の影響とwithコロナ時代の密を避ける文脈から、新しい旅の形や移動のスタイルにも注目が集まっています。

またこの4月には、コロナ禍における医療機関の逼迫状況を緩和する為、キャンピングカーを医療現場へ無償で貸出し、医療関係者の方の休憩所・PCR検査場所の設置を支援するプロジェクトにも注目が集まりました。

今回のオンライントークではそのクラウドファンディング主催であり、車旅版Air BnBとも言えるCarstay(カーステイ)というプラットフォームに焦点を当て、代表の宮下 晃樹さんにこれからの新しい移動のスタイルや、バンライフプラットフォームが提供する新しい旅と暮らしの楽しさについてお伺いします。

Carstay株式会社が提供する価値

満員電車、道路渋滞、地価の高騰。

東京一極集中という現状は、僕たちの身の回りの環境に様々な弊害をもたらしています。

2015年以降のアメリカ西海岸から起こった「VANLIFE(バンライフ)」というムーブメントは、都市への人口集中や定住というこれまでの常識に対して、一石を投じるオルタナティブな選択肢の可能性を見せてくれました。

一方日本国内では、バンライフをライフスタイルとして取り入れる先駆者的存在や、オートキャンプブームの流れから「車中泊」という呼び方で車に寝泊まりをしながらアウトドアを楽しむ層などもいる中で、そもそも日本は道路や駐車場が狭かったり、アメリカのように広大な所有者のいない土地が少ないせいで、必然的に自由に車中泊ができるスポットが海外に比べて少ないという課題もあります。

そんな中、今回のトークイベントで取り上げたCarstay株式会社が提供するプラットフォーム「カーステイ」は、車中泊をしたいユーザーと、車中泊向けの場所を提供できるオーナーをマッチングさせ、バンライフや車中泊の可能性を広げる国内初のプラットフォーム。そしてもう一つのプラットフォーム「バンシェア」は、使われていない遊休キャンピングカーをユーザー間でシェアするサービスになります。

Carstay株式会社創業のきっかけ

この日のイベント中では、そんなcarstay株式会社を創業した経緯を宮下さんに伺いました。

宮下さん『最初の就職先に勤めていた時の副業としてやっていた、訪日外国人向けツアーガイドの仕事の中で気づいたある課題が創業のきっかけです。
1,200人以上の訪日外国人をガイドする中で、バスや電車では行きにくいようなスポットへ行きたいがその手段がない、という課題に気づきました。
現状はレンタカーなどがその解決策になるのですが、外国人にとってはその手続きが煩雑だったりします。その課題に関してリサーチするうちに、そのニーズを解決するプラットフォームをつくろう、と思い立ちました』

そこから宮下さんはスピード感をもって2018年6月に会社登記とFacebook投稿をして創業。まずは2名でのスタートでしたが、SNS上でも多くの反響を得たそうです。

コロナ禍におけるCarstay株式会社の社会貢献プロジェクト

その後はアプリ開発、投資家からの資金調達などを経て、実際のサービスリリースとしては2020年の3月だったそうですが、いきなり直面したのが今年4月以降のコロナ禍における緊急事態宣言。

宮下さん『5月、6月はせっかく「バンシェア」に登録された売り上げは本当にゼロでした。ただし6月以降は密を避けアウトドアを求める動きが観光の扉を開いたのか、少しずつ利用者が出てきました。そして以前からやりたいと思っていた社会課題関連の事業として思いついたのが、コロナ禍の最中に日夜治療にあたっている医療従事者の皆さんの滞在場所としてキャンピングカーを無償提供する「バンシェルター」という事業でした』


この「バンシェルター」という支援事業はCAMPFIREでクラウドファンディングプロジェクト化され、800万以上の支援を集めたことで社会的にも大きな話題に。そしてCarstayさんのこのような災害支援の取り組みは熊本の豪雨被害でも活躍しました。


宮下さん『今回でわかったことは、疫病や豪雨で直接的に被害にあった方の滞在場所として使ってもらうのは色々とハードルが高い。そこで医療従事者や災害ボランティアなど、現場で活躍する方の滞在場所として利用してもらう形をとりました』

今やバンライフはオルタナティブなライフスタイルや観光のインフラとしてだけでなく、災害時のプラットフォームとしても大きな可能性があることをCarstay株式会社さんが実証したことになります。

Carstay株式会社のこれから

イベント最後には今後のCarstay株式会社の展開についても伺いました。

宮下さん『ここまでの展開でオンラインサービスの限界を少し感じた所もあるので、現在リアル拠点を準備中です。またcarstay やバンシェアのプラットフォームを提供している会社らしく、本社も車にするつもりです』

これまでの既成概念を打ち破るようなサービスを展開してきたCarstayさんらしい今後の展望をイベント最後に聞けたことで、この日のイベント参加者もきっとこれからの宮下さんとCarstay株式会社の活動がますます楽しみになったはず。

ということでものづくり学校としても、今後もCarstay株式会社さんが発信する情報に注目していきたいと思います。

尚、この日のオンラインイベントの動画は、以下のIID 世田谷ものづくり学校のYOUTUBEチャンネルでフル視聴できます。お時間ある際にぜひご覧ください。

リンク

バンライフで地域を盛り上げろ!バンライフプラットフォーム「Carstay」がつくる新しい旅と暮らし | IID Innovators File vol.16

開催日
:2020年8月25日 (火)
開催時間
:18:00 〜 19:00
参加費
:500円
主催
:IID 世田谷ものづくり学校
協力
:Carstay株式会社
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